【HARLEY-DAVIDSON FXSTD SOFTAIL DEUCE】
言わずと知れたキング・オブ・モーターサイクル、
ハーレーダビッドソンのペイント仕事です。
これが今回主役のソフテイル・デュース。
エンジンボアUPチューニング済み、キャブはFCR、ローダウン、
パフォーマンスマシンやH-D社製カスタムパーツ入れまくりで、
車両込みでざっとベンツのミディアム!と同じ位だそうです。。。
軽く縮こまった肝を膨らまし、いざ作業に進むべし!
フレーム等はノーマルのままですが、付いてるパーツ達が半端じゃありません。
今回のオーダーは、工場の前に停めてある自分のクラウンの様なイメージの塗装で
オーナーからの要望は安っぽく無いゴージャス感とYOKOHAMAっぽい不良大人感。
基本のコンセプトはMYクラウンを踏襲しつつ、このH-Dに合う様
もう一度イメージを練り直します。基本的にはノーマル外装なこの車両
ペイントの力でどこまで変われるのかが問われる仕事です。
凄いモノとカッコイイモノとの違い、単色でもフィニッシュ次第で出せる高級感。
そんな事をもう一度考え直す必要がありそうです。
今回唯一の加工箇所はテールランプ周りのリメイク。
ナンバープレートの取り付けとランプのLED化でハイテクな方向に振ります。
金属加工が終わったリアフェンダーを受け取ってからが自分の仕事です。
LEDランプを収めるケースをモールディングして滑らかな流線型に仕上げます。
この辺は作業する人のセンス(好み)が出る所で今回はダックテール気味にしました。
塗装前の下処理を終えていざペイントワークへ。
ギュンと塗装工程を省き,いきなり完成!実際はいきなりとは程遠いのですが(笑)
キャンディーフレーク、ブラック、ゴールドをベースに。
タンクにはバー&シールドをモチーフとしたエンブレムをリーフ貼りしてスピンフィニッシュ、
フレームスパターンはラップをフェードさせて筆で淵を取りました。
リアフェンダーはボリュームを絞る様にラインを見切り、さらに弧状にレタリングを
入れる事で組み上がった時に視覚効果でエグレ感が強く出る様に構成してあります。
クリアーだったLEDテールランプも赤に染めて取り付け。
パーツに写り込む蛍光灯がこの仕事のクオリティーの度合いを示します。
組み付け後の完成車体。
もはや余計なコメントは必要ありません!
KING OF MOTORCYCLEの称号は伊達じゃないです。
今回のペイントの真骨頂は光が当たった時です。
光の種類や角度によって幾つもの表情が現れます。
自分的にはナイトクルーズが最適かと。
最後に今回のコンセプトのベースになった、MYクラウンとのショット。
この二台は兄弟車って感じになりました。
自分的には
”いつかはクラウン”は手に入れたので
”いつかはハーレー”ってことに!!